good words

Billy Joelが好きです。

Billy Joel - Turn Around 和訳

邦題は、ビリー・ジョエル「ターン・アラウンド」です。

曲について

1971年に発売された1st album「Cold Spring Harbor」に収録されています。

この曲、美しいと思いませんか?という事でYouTubeで再生数もコメント数も少ないので私がここで声を大にして言っておきます。好きなんですよね、テンションがそんな高くない時はこの曲からランダム再生を始めるってくらいによく聴いてます。シンプルなメロディーにビリーの歌が心によく染みます。内容は別れてしまった恋人に復縁を懇願するストーリーですが、最初の妻であったエリザベスが恋人時代にいろいろとあり一時期消えてしまったという事が実際にあったそうです、その体験から書かれた曲なんですね。ビターなラブソングですが恋は時には苦い物です。Cold Spring Harborには忘れられてしまったような宝石のような曲がたくさんあります。この曲も間違いなくその曲の一つなので是非多くの人に聞いてもらいたいです。

和訳全文

ああ、スィートレディ
流れるままに走っているね
潔白だから振り向くこともない
過去はただの夢だったと信じてる
過去は夢だったんだと思ってる

振り向くんだ
こっちを見て、君のために歌うから
君がどこに居るのか分からない
でも君は長い間いなくなってしまった

イライザ もう一度始めるんだ
君が歩いた道は終わろうとしている
僕は恋人だったけど、友人とも思っていた
君を愛してた、それでも友人だと思っていたんだ

だから振り向いてほしい
こっちを向いてほしい、君のための歌があるんだ
君がどこに居るのか分からない
でも君は長い間いなくなってしまった

ねえ、スィートレディ
海のそばに立って僕のことを少し考えてくれたかな
僕が努力した事を思い出してほしいんだ
必死だった事を覚えていてほしい

だからこっちを向いて
振り向いて、君のための歌を歌うから
君がどこに居るのか分からない
でも君は長い間いなくなってしまった

どこに行ってしまったのか
君が消えてしばらく経った
君が居なくなって長くなってしまった

対訳

Oh, sweet lady,
Runnin’ like a stream
You don’t look back
Because you know hands are clean
You make believe
That the past was just a dream
You make believe the past was just a dream

ああ、スィートレディ
流れるままに走っているね
潔白だから振り向くこともない
過去はただの夢だったと信じてる
過去は夢だったんだと思ってる

Turn around
Turn around
And I will sing for you a song
I don’t know where you been
But you been gone too long

振り向くんだ
こっちを見て、君のために歌うから
君がどこに居るのか分からない
でも君は長い間いなくなってしまった

Oh, Eliza, you must beget again
And all the roads that you have walked are comin’ to an end
I was your lover but I thought I was your friend
I loved you but I thought I was your friend

イライザ もう一度始めるんだ
君が歩いた道は終わろうとしている
僕は恋人だったけど、友人とも思っていた
君を愛してた、それでも友人だと思っていたんだ

So, turn around
Oh, turn around
And I will sing for you a song
I don’t know where you been
But you been gone too long

だから振り向いてほしい
こっちを向いてほしい、君のための歌があるんだ
君がどこに居るのか分からない
でも君は長い間いなくなってしまった

Oh, sweet lady stand beside the sea
Maybe you will find a little time to think of me
Won’t you please remember what I tried so hard to be
Yeah, remember what I tried so hard to be

ねえ、スィートレディ
海のそばに立って僕のことを少し考えてくれたかな
僕が努力した事を思い出してほしいんだ
必死だった事を覚えていてほしい

So, turn around
Oh, turn around
Yeah, and I will sing for you a song
And I don’t know where you been
But you been gone too long

だからこっちを向いて
振り向いて、君のための歌を歌うから
君がどこに居るのか分からない
でも君は長い間いなくなってしまった

Too long
I said, you been gone too long
You been gone too long

どこに行ってしまったのか
君が消えてしばらく経った
君が居なくなって長くなってしまった

Billy Joel - A Minor Variation 和訳

邦題は、ビリー・ジョエル「憂鬱なヴァリエーション」です。

曲について

1993年に発売された12th album「River of Dreams」に収録されています。

鬱について説明された曲です。とてもよく説明されています。的確です。本当に他の人から見るとかなり落ち込んでる、実際に落ち込んでいるのかもしれないけど自分の中ではそんなに大事ではなくていつものアレがやってきたくらいの感覚なんです。なんとか気を紛らわそうとして空元気になってみたり変な事をしてしまったり振り払おうとしただけなんですけどね。結局やり過ごすしかないんだと気付くんです。“pass me the wine”は文字通りワインが欲しいと言っているのですが安らぎが欲しいという解釈で良いと思います。そして予言的で怖いのですが数年後にビリーはアルコール依存症になって入院したり施設に入ったりしていて、予言というかその時からうつ状態の治療法としてアルコールを選んでいたんでしょうね、というのは推測ですが、何かで気を紛らわさないとやってられないという気持ちは非常によく分かるのでこの曲には凄く共感ですます。YouTubeでの再生数が現時点で17万再生というのは少なすぎませんか?ライブでも記録上1回ないんですよね、まぁとても陰鬱なのでライブではちょっと…というのもよく分かります。陰鬱で曲も些細な変化が繰り返されるわけですがブルースの味がよく出ていて馴染み深く、この詩によく合ってて鬱に引き込まれるような…。私自身うつ状態の時はビリーの曲を聴くのでよく助けてもらっています。ありがとうビリー。

和訳全文

時には憂鬱になる時もあって
それでも戦い続けようとする
負けるのは確実で、何故かって
君は僕がおかしいと思ってるよね
僕はそんな惨めな人間なんだけど
僕の悪い性格を責めることができる?
憂鬱な状態は何も新しいことではないし
何も問題ないよ、ただの些細な違いでしかないんだ

憂鬱が僕を見つけたいなら、それは難しくなくて
そいつらは僕がどこにいるか分かってるんだ
飢えた狼の群れのように餌の時間になると僕を引き裂く
それで今は何も問題がないんだから不思議だよね
そんな事が繰り返される
痛みもないし、いつもの事なんだけど
静寂は少しの慰めなんだ
僕はそれを些細な変化と呼ぶことにする

対抗する方法なんてないし
避ける方法だってない
取り去る事だって出来ない
どこにも隠れる場所はない
信じてほしい、憂鬱を振り払おうとしたんだ

痛みを感じないところまで来ている、もう十分だ
次にまた襲ってきても大丈夫なように強くなった
もう怖くはない決心した
狂ってるのかもしれない
その状態が分からないこともない
この憂鬱な状況が過ぎ去るまで…
ワインが欲しい、それは些細な変化なんだ

誰も干渉出来ないし
誰も心配しない
誰かの問題でもない
忘れられたら立ち直る術はない

それでも今は何も問題がないんだから不思議だよね
そんな事が繰り返される
痛みもないし、いつもの事なんだけど
静寂は少しの慰めなんだ
ワインが欲しい
それは些細な変化でしかないんだ

対訳

Some days I have to give right in to the blues
Despite how I try to keep fightin'
It's a sure shot I'm going to lose
And I'll tell you why
You think I'm crazy
It's such a sad composition
But can you blame me
For what's been causing my bad disposition?
Ain't nothing new with my blue situation
And nothing's fine, it's just a minor variation

時には憂鬱になる時もあって
それでも戦い続けようとする
負けるのは確実で、何故かって
君は僕がおかしいと思ってるよね
僕はそんな惨めな人間なんだけど
僕の悪い性格を責めることができる?
憂鬱な状態は何も新しいことではないし
何も問題ないよ、ただの些細な違いでしかないんだ

When troubles want to find me, I ain't hard to find
They know where I am
Like a hungry pack of wolves when it's feeding time
They tear up a man
And it's a strange thing
'Cause now it don't really matter
More of the same thing
Don't even hurt it's been part of the pattern
But still in all it's a small consolation
I just define it as a minor variation

憂鬱が僕を見つけたいなら、それは難しくなくて
そいつらは僕がどこにいるか分かってるんだ
飢えた狼の群れのように餌の時間になると僕を引き裂く
それで今は何も問題がないんだから不思議だよね
そんな事が繰り返される
痛みもないし、いつもの事なんだけど
静寂は少しの慰めなんだ
僕はそれを些細な変化と呼ぶことにする

Ain't now way to fight 'em darling
Ain't no way around 'em baby
Ain't now way to take 'em honey
Nowhere to hide and believe me I've tried to shake 'em

対抗する方法なんてないし
避ける方法だってない
取り去る事だって出来ない
どこにも隠れる場所はない
信じてほしい、憂鬱を振り払おうとしたんだ

I'm getting to the point where I don't feel the pain
And I've had enough
I'm ready for the next time it hits me again
'Cause I've gotten tough
It doesn't faze me
And now I've made my decision
I may be crazy
It's not as though I don't know that condition
Until I'm through with this blue situation
Pass me the wine, it's just a minor variation

痛みを感じないところまで来ている、もう十分だ
次にまた襲ってきても大丈夫なように強くなった
もう怖くはない決心した
狂ってるのかもしれない
その状態が分からないこともない
この憂鬱な状況が過ぎ去るまで…
ワインが欲しい、それは些細な変化なんだ

Ain't nobody's business, baby
Ain't nobody's worry darlin'
Ain't nobody's problem
No way to win when you've already been forgotten

誰も干渉出来ないし
誰も心配しない
誰かの問題でもない
忘れられたら立ち直る術はない

And it's a strange thing
'Cause now it don't really matter
More of the same thing
Don't even hurt, it's a part of the pattern
Until I'm through with this blue situation
Pass me the wine, it's just a minor variation

それでも今は何も問題がないんだから不思議だよね
そんな事が繰り返される
痛みもないし、いつもの事なんだけど
静寂は少しの慰めなんだ
ワインが欲しい
それは些細な変化でしかないんだ

Billy Joel - Surprises 和訳

邦題は、ビリー・ジョエル「サプライズ」です。

曲について

1982年に発売された8th album「The Nylon Curtain」に収録されています。

とにかく重い重い歌です。とりわけ社会的なメッセージや負の感情が強調される楽曲が多く暗いとされるThe Nylon Curtainですが、その中でも特に暗く重い作品です。内容も背景が分からないので何のことかよく分からない歌詞になっています。この時ビリーに何が起きていたのか、様々な事があったと思いますが大きなトピックではビリーが敬愛しているThe Beatlesジョン・レノンが銃殺される事件が81年に起こり、82年には自身がバイクで走行中に追突事故に合い両手を怪我しミュージシャンとしての仕事は出来ないんじゃないかと思うほどの事があり、その事故で入院中に最初の妻であるエリザベスから権利の所有権を譲ってほしいと話され別れの時期を迎えていると感じ取ったという重大な出来事が続きました。そういった経験から自分ではコントロール出来ない事が起きても驚いたりせずに冷静でいなくてはならないと教訓を歌っているのですね。

和訳全文

感情的になるな
何も言わなくていい
誰も気付かなかった
何も聞こえなかった

それは慎重に行われ
とても円滑に処理された
驚くようなことはなかった
君は分かっているよね

すべてのレコードを壊し
カセットテープを燃やす
後悔してないと言えば嘘になる

多くの間違いを犯して
それがどんな違いを生むのか
だけど君は全く驚かないはず
君は知っているんだ

驚くなと言ったはずだ
分かってるだろ
今は見なくても分かるんだ、君は変わった
君の親友は言わないだろうけど

今それは明らかになり
それは今や事実だ
次の機会に備えて
力を蓄えるんだ

君はとても若くて純真だった
信じられないのも分かる
だけど今なら全然驚かないだろうね
そうでしょ
いや、君が全く驚くことはないんだ
君は知っているよね

何を犠牲にして何を勝ち取ったのか
祖先の罪は子孫に引き継がれるんだ

それはいつも君の中にあって
これからもずっとあり続けるけど
君を驚かせるような事はない
そうだよね
私は驚いたらいけないと言ったんだ
君は分かってるよね

対訳

Don't get excited
Don't say a word
Nobody noticed
Nothing was heard

感情的になるな
何も言わなくていい
誰も気付かなかった
何も聞こえなかった

It was committed discreetly
It was handled so neatly
And it shouldn't surprise you at all
You know

それは慎重に行われ
とても円滑に処理された
驚くようなことはなかった
君は分かっているよね

Break all the records
Burn the cassettes
I'd be lying if I told you
That I had no regrets

すべてのレコードを壊し
カセットテープを燃やす
後悔してないと言えば嘘になる

There were so many mistakes
And what a difference it makes
But still it shouldn't surprise you at all
You know

多くの間違いを犯して
それがどんな違いを生むのか
だけど君は全く驚かないはず
君は知っているんだ

I said it shouldn't surprise you at all
You know
Don't look now but you have changed
Your best friends wouldn't tell you

驚くなと言ったはずだ
分かってるだろ
今は見なくても分かるんだ、君は変わった
君の親友は言わないだろうけど

Now it's apparent
Now it's a fact
So marshal your forces
For another attack

今それは明らかになり
それは今や事実だ
次の機会に備えて
力を蓄えるんだ

You were so young and naive
I know it's hard to believe
But now it shouldn't surprise you at all
You know
No it shouldn't surprise you at all
You know

君はとても若くて純真だった
信じられないのも分かる
だけど今なら全然驚かないだろうね
そうでしょ
いや、君が全く驚くことはないんだ
君は知っているよね

What has it cost you
What have you won
The sins of the fathers
Are the sins of the sons

何を犠牲にして何を勝ち取ったのか
祖先の罪は子孫に引き継がれるんだ

It was always within you
It will always continue
But it shouldn't surprise you at all
You know
I said it shouldn't surprise you at all
You know

それはいつも君の中にあって
これからもずっとあり続けるけど
君を驚かせるような事はない
そうだよね
私は驚いたらいけないと言ったんだ
君は分かってるよね

Billy Joel - I've loved These Days 和訳

邦題は、ビリー・ジョエル「楽しかった日々」です。

曲について

1976年に発売された4th album「Turnstiles」に収録されています。また1981年に発売されたライブアルバム「Songs in the Attic」にも収録されています。有名になる前の楽曲集ですがこちらも素晴らしいアルバムです。

ロサンゼルスからニューヨークに帰ってきたタイミングで書かれたという事はやはりロサンゼルスの生活が楽しい一方で停滞していたという気持ちがあったんでしょうね。何か習慣であったり長く続いた生活を変えるというは簡単な事ではなくどこかで気持ちを切り替えないといけません、誰もがそんな経験をした事があると思います、学生生活の終わりであったり歌詞にもあるように堕落した日々であったり何か生活が変化する時など様々だと思います。この曲の歌詞で一番好きなのがそんな楽しかった日々を否定しない事なんですよね、何だか寂しいけど将来に向かっていこうする空気感が凄く好きなんですよね。シンプルなメロディーに乗せた歌が心にすーっと入ってくるような感じですかね、新しい生活を始める前にはこの曲に心を沈めてゆっくりと過ごしたいです。そしてやっぱりSongs in the Atticは良いですね、最高です。

和訳全文

今、私たちは時間を忘れてゆったりと
夜を味わうように過ごしている
日々シルクのローブを身にまとって
お金がやってきては消えていく
私たちはそれら全てが過ぎゆく日々だと知っている

雰囲気を出すためにランプを灯し
シャンデリアに希望を飾る
私たちは道を外れて体重を増やしている
長い時間眠りこんで、夜ふかしもするようになった
だから、私たちの日々を変える時なんだ
でも、この日々が好きだった

今、私たちは現実から離れ
困難な時代から心を隠す
真珠の首輪に外国の車
キャビアカベルネ
私たちに出来るのはその程度

辛口のシャンパンで疑うことを忘れ
上質なコカインで心をなだめる
なにか分からない事が気になっている
ハイになったところで、どうにもならない
私たちは荒んだ日々を変えなければいけない
でも、私はこの日々を愛していた

だから、終わる前に、そして始まる前に
これまでのことを振り返って乾杯しよう
あと数時間で覚悟が出来る
サテンのシーツでもう少し夜を過ごして
あと何度か言わせてほしい
私はこの日々を愛していたと

対訳

Now we take our time, so nonchalant
And spend our nights so bon vivant
We dress our days in silken robes
The money comes
The money goes
We know it’s all a passing phase

今、私たちは時間を忘れてゆったりと
夜を味わうように過ごしている
日々シルクのローブを身にまとって
お金がやってきては消えていく
私たちはそれら全てが過ぎゆく日々だと知っている

We light our lamps for atmosphere
And hang our hopes on chandeliers
We’re going wrong, we’re gaining weight
We’re sleeping long and far too late
And so it’s time to change our ways
But I’ve loved these days

雰囲気を出すためにランプを灯し
シャンデリアに希望を飾る
私たちは道を外れて体重を増やしている
長い時間眠りこんで、夜ふかしもするようになった
だから、私たちの日々を変える時なんだ
でも、この日々が好きだった

Now as we indulge in things refined
We hide our hearts from harder times
A string of pearls, a foreign car
Oh we can only go so far
On caviar and cabernet

今、私たちは現実から離れ
困難な時代から心を隠す
真珠の首輪に外国の車
キャビアカベルネ
私たちに出来るのはその程度

We drown our doubts in dry champagne
And soothe our souls with fine cocaine
I don’t know why I even care
We’ll get so high and get nowhere
We’ll have to change our jaded ways
But I’ve loved these days

辛口のシャンパンで疑うことを忘れ
上質なコカインで心をなだめる
なにか分からない事が気になっている
ハイになったところで、どうにもならない
私たちは荒んだ日々を変えなければいけない
でも、私はこの日々を愛していた

So before we end and then begin
We’ll drink a toast to how it’s been
A few more hours to be complete
A few more nights on satin sheets
A few more times that I can say
I’ve loved these days

だから、終わる前に、そして始まる前に
これまでのことを振り返って乾杯しよう
あと数時間で覚悟が出来る
サテンのシーツでもう少し夜を過ごして
あと何度か言わせてほしい
私はこの日々を愛していたと

Billy Joel - Scenes from an Italian Restaurant 和訳

邦題は、ビリー・ジョエル「イタリアン・レストランで」です。

曲について

1977年に発売された5th album「The Stranger」に収録されています。

過去に出演したテレビ番組(Tube)でTOP5を紹介した際に1位にこの曲挙げていました、おそらくファンからの人気でもTOP5には入るのではないでしょうか、私も大好きな曲です。

ゆっくりとしたイントロから始まりだんだんとペースを挙げディキシーランド・ジャズ調に変わりピアノ・ソロを挟みロックンロールサウンドへ移行しブレンダとエディの話が終わるとまたペースが下がり優美なエンディングを迎え余韻と共に終わります。時間にすると7分36秒でビリーの曲では最長なんですが全然飽きないんですよね。各セクションで聞こえてくる音も違ってどこを取っても楽しくて音楽っていいなって思えて特にライブでは楽器の音がそれぞれ主張していて間奏部分でサックスとピアノがぶつかり合う所なんて最高だなってそれでもどちらも負けておらず喧嘩してるわけでもなくこれがセッションかと身体が熱くなります。2021に公開されたMVも物語が視覚的に分かりやすくなっているので是非見ていただきたいです。その物語は男性と女性がイタリアンレストランで若かった頃を回想しブレンダとエディという学生時代のスターである二人の話を懐かしむという話になっており、学生時代に上手い事やっていた二人が大人になり結婚しますが、それまでとは違う生活に順応出来ず離婚してしまうというやや苦い話ですがブレンダとエディはその後もきっと上手いこと自分の道を探して進んでいるのだと思います。音楽も楽しいんですが物語もよく出来ていて面白いんですよね。楽曲がこういった構成になったのも初めはブレンダとエディのバラードという曲を目指していたそうですが納得のいく出来にならず悩んでいた時にビートルズアビーロードにあるB面のメドレーから着想を得ていくつかのパターンの曲を組み込む曲を作ったのだそうです。冒頭の“A bottle of white, a bottle of red”という箇所は実際にイタリアンレストランに行った時に聞かれた事を取り入れたそうです。

和訳全文

白ワイン、赤ワイン、あるいはロゼワイン
昔なじみの店で通りに近いテーブルで
僕と君とで向かい合った席

赤ワイン、白ワイン、すべて君の気持ち次第
僕らのイタリアンレストランで
いつでも君の都合の良い時に会いましょう

最近は物事がうまくいってて
良い職場を手に入れて仕事も順調なんだ
新しい嫁さんもいて新しい生活を始めて
家族も元気にしてる
僕らはずっと連絡を取ってなかったね
君は痩せたように見える
これだけ時間が経って
こんなに綺麗になってるなんて知らなかった

ヴィレッジ・グリーンに入り浸ってたあの頃を思い出すよ
エンジニアブーツにレザージャケット、タイトなブルージーンズ
ジュークボックスに10セント硬貨を入れて
ニューオリンズを歌った音楽を流していた
冷たいビールに熱いライト
僕の甘いロマンチックな10代の夜だった

ブレンダとエディは人気のカップルで
プロムではキングとクイーンだった
車の屋根を下げてラジオをかけながら走り回ったっけ
パークウェイダイナーでは誰よりも見栄えがよくて注目されていた
僕らは人生でそれ以上のことがあるなんて考えられなった
きっとブレンダとエディは生き残り方をいつだって分かったいたんだ

ブレンダとエディは75年の夏もまだ交際を続けていた
7月の終わりに結婚すると決断したって聞いたとき
みんな彼らはどうかしてると言ってた
「ブレンダは怠けすぎだし、エディはそんな生活に耐えられない」
しかし、僕らはブレンダとエディに別れを告げた

彼らはパイル生地のカーペットを敷いたアパートを借りて
シアーズでいくつかの絵画を購入した
高価なウォーターベッドも買った
二人は数年前から貯金を始めていた
生活が厳しくなってきて喧嘩したり
涙を流すなんて思いもしていなかった

しばらくはとても良いスタイルで暮らしていたけど
結局そういうのはいつも同じような終わりを迎える
彼らは当然のように離婚し、最も親しい友人と別れ
キングとクイーンはヴィレッジ・グリーンに戻ったが
もう二度とあの頃に戻ることは出来なかった

ブレンダとエディは75年の夏にはもう
良いことから悪いこと、そしてショーの終わりまで
一生分の経験をした
彼らはグリーサーズには戻れなかった
彼らに出来ることは現実を受け入れて歩きだすことだった
僕らはこの二人が必ず道を切り開ける事を知っている
ブレンダとエディについては聞いたのはそこまで
これ以上話せる事はもうないから
ブレンダとエディには手を振ってお別れしよう

赤ワインと白ワイン
今夜はどんな気分なんだろう
私たちのイタリアンレストランで
いつでも君の都合の良い時に会いましょう

対訳

A bottle of white, a bottle of red
Perhaps a bottle of rose instead
We'll get a table near the street
In our old familiar place
You and I–face to face

白ワイン、赤ワイン、あるいはロゼワイン
昔なじみの店で通りに近いテーブルで
僕と君とで向かい合った席

A bottle of red, a bottle of white
It all depends on your appetite
I'll meet you any time you want
In our Italian Restaurant.

赤ワイン、白ワイン、すべて君の気持ち次第
僕らのイタリアンレストランで
いつでも君の都合の良い時に会いましょう

Things are okay with me these days
Got a good job, got a good office
Got a new wife, got a new life
And the family's fine
We lost touch long ago
You lost weight
I did not know
You could ever look so good after
So much time.

最近は物事がうまくいってて
良い職場を手に入れて仕事も順調なんだ
新しい嫁さんもいて新しい生活を始めて
家族も元気にしてる
僕らはずっと連絡を取ってなかったね
君は痩せたように見える
これだけ時間が経って
こんなに綺麗になってるなんて知らなかった

I remember those days hanging out
At the village green
Engineer boots, leather jackets
And tight blue jeans
Drop a dime in the box play the
Song about New Orleans
Cold beer, hot lights
My sweet romantic teenage nights

ヴィレッジ・グリーンに入り浸ってたあの頃を思い出すよ
エンジニアブーツにレザージャケット、タイトなブルージーンズ
ジュークボックスに10セント硬貨を入れて
ニューオリンズを歌った音楽を流していた
冷たいビールに熱いライト
僕の甘いロマンチックな10代の夜だった

Brenda and Eddie were the popular steadies
And the king and the queen of the prom
Riding around with the car top down and the radio on
Nobody looked any finer
Or was more of a hit at the Parkway Diner
We never knew we could want more than that out of life
Surely Brenda and Eddie would always know how to survive.

ブレンダとエディは人気のカップルで
プロムではキングとクイーンだった
車の屋根を下げてラジオをかけながら走り回ったっけ
パークウェイダイナーでは誰よりも見栄えがよくて注目されていた
僕らは人生でそれ以上のことがあるなんて考えられなった
きっとブレンダとエディは生き残り方をいつだって分かったいたんだ

Brenda and Eddie were still going steady in the summer of '75
When they decided the marriage would be at the end of July
Everyone said they were crazy
“Brenda you know you're much too lazy
Eddie could never afford to live that kind of life.”
But there we were wavin' Brenda and Eddie goodbye.

ブレンダとエディは75年の夏もまだ交際を続けていた
7月の終わりに結婚すると決断したって聞いたとき
みんな彼らはどうかしてると言ってた
「ブレンダは怠けすぎだし、エディはそんな生活に耐えられない」
しかし、僕らはブレンダとエディに別れを告げた

They got an apartment with deep pile carpet
And a couple of paintings from Sears
A big waterbed that they bought with the bread
They had saved for a couple of years
They started to fight when the money got tight
And they just didn't count on the tears.

彼らはパイル生地のカーペットを敷いたアパートを借りて
シアーズでいくつかの絵画を購入した
高価なウォーターベッドも買った
二人は数年前から貯金を始めていた
生活が厳しくなってきて喧嘩したり
涙を流すなんて思いもしていなかった

They lived for a while in a very nice style
But it's always the same in the end
They got a divorce as a matter of course
And they parted the closest of friends
Then the king and the queen went back to the green
But you can never go back there again.

しばらくはとても良いスタイルで暮らしていたけど
結局そういうのはいつも同じような終わりを迎える
彼らは当然のように離婚し、最も親しい友人と別れ
キングとクイーンはヴィレッジ・グリーンに戻ったが
もう二度とあの頃に戻ることは出来なかった

Brenda and Eddie had had it already
By the summer of '75
From the high to the low
To the end of the show
For the rest of their lives
They couldn't go back to the greasers
The best they could do was pick up the pieces
We always knew they would both find a way to get by
That's all I heard about Brenda and Eddie
Can't tell you more than I told you already
And here we are wavin' Brenda and Eddie goodbye.

ブレンダとエディは75年の夏にはもう
良いことから悪いこと、そしてショーの終わりまで
一生分の経験をした
彼らはグリーサーズには戻れなかった
彼らに出来ることは現実を受け入れて歩きだすことだった
僕らはこの二人が必ず道を切り開ける事を知っている
ブレンダとエディについては聞いたのはそこまで
これ以上話せる事はもうないから
ブレンダとエディには手を振ってお別れしよう

A bottle of red, and bottle of white
Whatever kind of mood you're in tonight
I'll meet you anytime you want
In our Italian Restaurant.

赤ワインと白ワイン
今夜はどんな気分なんだろう
私たちのイタリアンレストランで
いつでも君の都合の良い時に会いましょう

Billy Joel - James 和訳

邦題は、ビリー・ジョエル「ジェイムズ」です。

曲について

1976年に発売された4th album「Turnstiles」に収録されています。

この曲はシンプルにビリーが歌い上げるバラードですが、テーマがとても大切だと思っていてビリーの曲には度々出てくる自分の意思や信念を大切にするんだという投げかけですね。聞き始めたころは勉学の道に進むジェイムズを引き止めている歌かと思っていましたがちゃんと読んでみると引き止めているというよりも納得してるのかというのがポイントになっているんですね。誰かの為ではなく自分自身がが納得出来る人生にするんだということで、老若男女問わず意思に反して何かをしている状況にある人に向けてのメッセージですね。この曲のモチーフにはビリーが見てきた何かを諦めた人達の事であるとしながら、その核にはかつてのバンドメンバーが居たそうです(the Echoes,The Lost Souls)、現在では医師として活躍しているそうですがビリーのコンサートに参加した事をきっかけに「ジェイムズ」のクラシックギターアレンジを作りビリーに披露したところクラシックギターアレンジの曲集を作るように依頼されたそうです(CD)。素敵な友情ですね。

和訳全文

ジェイムズ
子供の頃からずっと友達だったね
僕らは計画を一緒に作ってきた
そして、別々の道を歩むことになった
僕は路上に進み
君は勉学を選んだ

ジェイムズ
君は自分の人生を気に入ってる?
感情のはけ口はあるのか
君は変われるだろうか
傑作は残せるのか?

君はまだ学校で期待に応えているのか?
ジェイムズ
君はとても頼りにされていて
どれだけ頑張ったか、みんな分かってる

Hey
家族のプライドを背負ってよくやったよ

ジェイムズ
態度も良くて一生懸命働いてるけど
ずっとこのままでいいのか?
誰かの夢を君が叶えるのか?
自分のためになることをしないと
誰のためにもならないんだ
ジェイムズ

僕は路上に進み
君は勉学を選んだ
ジェイムズ
どうやって確信を持つんだ?
何もかもが上手くいっていたのに

Hey
今は全てが安全で
誰もが満足している
ジェイムズ
君は自分の人生を気に入ってる?
感情のはけ口はあるのか
君は変われるだろうか
傑作は残せるのか?
自分のためになることをしないと
誰のためにもならないんだ
ジェイムズ

対訳

James
We were always friends from our childhood days
And we made our plans
And we had to go our sep’rate ways
I went on the road
You pursued an education

ジェイムズ
子供の頃からずっと友達だったね
僕らは計画を一緒に作ってきた
そして、別々の道を歩むことになった
僕は路上に進み
君は勉学を選んだ

James
Do you like your life
Can you find release
And will you ever change
Will you ever write your masterpiece?

ジェイムズ
君は自分の人生を気に入ってる?
感情のはけ口はあるのか
君は変われるだろうか
傑作は残せるのか?

Are you still in school
Living up to expectations?
James
You were so relied upon
Ev’rybody knows how hard you tried

君はまだ学校で期待に応えているのか?
ジェイムズ
君はとても頼りにされていて
どれだけ頑張ったか、みんな分かってる

Hey
Oh, look at what a job you’ve done
Carrying the weight of fam’ly pride

Hey
家族のプライドを背負ってよくやったよ

James
You’ve been well behaved, you’ve been working hard
But will you always stay
Someone else’s dream of who you are?
Do what’s good for you
Or you’re not good for anybody
James

ジェイムズ
態度も良くて一生懸命働いてるけど
ずっとこのままでいいのか?
誰かの夢を君が叶えるのか?
自分のためになることをしないと
誰のためにもならないんだ
ジェイムズ

I went on the road
You pursued an education
James
How you gonna know for sure
Ev’rything was so well organized

僕は路上に進み
君は勉学を選んだ
ジェイムズ
どうやって確信を持つんだ?
何もかもが上手くいっていたのに

Hey,
Oh, now ev’rything is so secure
And ev’rybody else is satisfied
James
Do you like your life
Can you find release
And will you ever change
When will you write your masterpiece?
Do what’s good for you
Or you’re not good for anybody
James

Hey
今は全てが安全で
誰もが満足している
ジェイムズ
君は自分の人生を気に入ってる?
感情のはけ口はあるのか
君は変われるだろうか
傑作は残せるのか?
自分のためになることをしないと
誰のためにもならないんだ
ジェイムズ

Billy Joel - Downeaster “Alexa” 和訳

邦題は、ビリー・ジョエル「ザ・ダウンイースター'アレクサ'」です。

曲について

1989年に発売されたth album「Storm Front」に収録されています。

ロングアイランドで育ったビリーはこの曲を書いた頃この曲にも名前が出てくるマーサズ・ヴィニヤード島に家と船のドッグを所有していたそうです。昔から漁師の友人や知り合いがいたそうで自身もミュージシャンになっていなかったら漁師になっていたかもという話をインタビューでしていたそうです。音楽は荒れる海を再現したような、けど荒々しいというよりもっと壮大な海に揺られているような感覚がありビリーの力強い声が漁師の覚悟や誇りを強く感じさせてくれます。楽器ではアコーディオンやヴァイオリンが使われていて雄大叙事詩のようにも感じます。歌詞の中には船の名前や地名が出てくるもの面白いですね、船はダウンイースターという船でビリーの説明ではアメリカ北東部で一般的に使われるロブスターボートだそうです、海外の漁師が出る映画等でもよく見かける船室が前にあり後ろに仕事場があるスタイルの船ですね。アレクサは娘の名前です。ニューヨークのロングアイランド島の最東端にモントークがあり、そのすぐ隣の中央付近にガーディナーズ島があります。モントークから更に東に行くとブロック・アイランド・サウンドという海峡がありそこを超えて更に進んだ場所にヴィニヤード島があり、そのすぐ東にナンタケット島があります。歌詞を読んでいる時にグーグルマップで場所を確認していて少し旅気分になって楽しかったです。内容としては年々厳しくなる漁師の仕事と自然には抗えないという葛藤ですね。最近では乱獲のような事は減ったと思いますが気候変動の話をよく聞くようになり、その影響でこれまで漁が出来ていた場所に魚がいなくなるという事もあるのではないでしょうか、気候によって魚自体は増減があると思うので一概に減るとは言えませんが、住処を移動するという事は有り得そうです。しかし漁師は魚のようには移動出来ませんから、難しいもんですね。

和訳全文

ダウンイースター・アレクサに乗って
ブロック・アイランド・サウンドを巡航している
ヴィニヤードに向かう航路をとっているが
今夜はナンタケットに向かっている

昨日モントークで燃料を補給して
今朝ガーディナーズベイのベルから出発した
ここの地元の人たちと同じように私も家を売ることになった
これまで私は誇りを持って必死に働いてきた

だから、ダウンイースター・アレクサを所有することができたし
深い海が広がるような場所にだって行くことが出来る
海には魔物がいるから船長は眠れないんだ

請求書の支払いもあるし、服が必要な子供達だっている
魚がいるのは分かるけど、どこにいるのかは神にしか分からない
この海は昔とは違うなんて言われているけど
陸には私を頼ってくれる人達がいるんだ

もし私のダウンイースター・アレクサを見かけたり
ロッドやリールを使っているのを見たら
妻に壮大な海で仕事をしていると伝えてほしい
私はまだ舵輪を握って海にいる

今、ダウンイースター・アレクサを操縦している
ストライプドバスは売れないと言われてから
年々と海岸からの距離が遠くなっている
そして、ここではカジキが釣れないんだ

私は父と同じように漁師をしていた
漁師として生計を立てることはもうできない
海で働く人々には将来はないが
私のような島民の未来も残されていない

対訳

Well I'm on the Downeaster Alexa
And I'm cruising through Block Island Sound
I have charted a course to the Vineyard
But tonight I am Nantucket bound

ダウンイースター・アレクサに乗って
ブロック・アイランド・サウンドを巡航している
ヴィニヤードに向かう航路をとっているが
今夜はナンタケットに向かっている

We took on diesel back in Montauk yesterday
And left this morning from the bell in Gardiner's Bay
Like all the locals here I've had to sell my home
Too proud to leave I worked my fingers to the bone

昨日モントークで燃料を補給して
今朝ガーディナーズベイのベルから出発した
ここの地元の人たちと同じように私も家を売ることになった
これまで私は誇りを持って必死に働いてきた

So I could own my Downeaster Alexa
And I go where the ocean is deep
There are giants out there in the canyons
And a good captain can't fall asleep

だから、ダウンイースター・アレクサを所有することができたし
深い海が広がるような場所にだって行くことが出来る
海には魔物がいるから船長は眠れないんだ

I've got bills to pay and children who need clothes
I know there's fish out there but where God only knows
They say these waters aren't what they used to be
But I've got people back on land who count on me

請求書の支払いもあるし、服が必要な子供達だっている
魚がいるのは分かるけど、どこにいるのかは神にしか分からない
この海は昔とは違うなんて言われているけど
陸には私を頼ってくれる人達がいるんだ

So if you see my Downeaster Alexa
And if you work with the rod and the reel
Tell my wife I am trolling Atlantis
And I still have my hands on the wheel

もし私のダウンイースター・アレクサを見かけたり
ロッドやリールを使っているのを見たら
妻に壮大な海で仕事をしていると伝えてほしい
私はまだ舵輪を握って海にいる

Now I drive my Downeaster Alexa
More and more miles from shore every year
Since they tell me I can't sell no stripers
And there's no luck in swordfishing here

今、ダウンイースター・アレクサを操縦している
ストライプドバスは売れないと言われてから
年々と海岸からの距離が遠くなっている
そして、ここではカジキが釣れないんだ

I was a bayman like my father was before
Can't make a living as a bayman anymore
There ain't much future for a man who works the sea
But there ain't no island left for islanders like me

私は父と同じように漁師をしていた
漁師として生計を立てることはもうできない
海で働く人々には将来はないが
私のような島民の未来も残されていない