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Billy Joelが好きです。

Billy Joel - Falling Of The Rain 和訳

邦題は、ビリー・ジョエル「フォーリング・オブ・ザ・レイン」です。

曲について

1971年に発売された1st album「Cold Spring Harbor」に収録されています。

雨が降るようなピアノの旋律が特徴的なこの曲ですが、歌詞も特徴的で童話のような話におり、曲は3分にも満たないのですが圧倒されます。主人公の男性は自然の中で絵を描く生活をしています、この男性は少年の頃に髪を三つ編みにした少女に恋をしますが、何らかの理由で実る事が無かったのか失ってしまったのか……少年にとって少女が雨の中で歌う姿が印象にあり雨が降るたびに少女を思い出し忘れられず時が経ち、人里離れた夢の国で絵を描く男になる。という顛末のお話ですね。エンディングでは自分の力で変えようとするのが困難でも時が解決してくれるという事が語られています。夢の国という設定から実際に森などの舞台ではなく男性(少年)の心象風景ですかね、現実的に見ると様々な理由で別れを経験した時の落ち込んだ心はコントロール出来ず立ち直る難しく時が解決してくれるという、テーマは“And So It Goes”に似ていると思います、ビリーはこの曲の歌詞を嫌っているそうなので同じテーマを書き直したのではないかとも思います。主人公の男性のシーンでは雨がネガティブに表現されますが、雨を嫌がらずその中でも喜んで歌を歌ってみせる少女は対極的ですね。歌詞も童話的かつ実生活に置き換えて読む事が出来る面白い歌詞なのでいろいろ考えてみたり楽しいのですが、英語だと印象が違うんですかね?また英語を学ぶうちにそういった面も感じ取れるようになったらいいなと思います。

和訳全文

昔、霧のかかるサテンの夢の国に家があった
その家には自然を描く男が住んでいて
彼は木々や野原や動物や小川を描き
雨の降る音も聞かずに暮らしていた
いや、彼は雨の降る音が聞こえていなかった

新緑の森に髪を三つ編みにした少女が住んでいた
彼女は歌いながら森の空き地を歩き回っていて
雨が降り始めると喜び
顔が雨で濡れるのも気にせずに歌った 
いや、彼女は雨の降るのを嫌がらなかった
いつまでも思い出のままなのだろうか?
雨が降り始めたら感じるだろうか?
けど、隣に君のいない雨の日なんて
知りたくないし見たくもないんだ、あぁ。

人混みから遠く離れた丘の上には
頭を下げ地面に目をやる少年がいる
彼は無力で心は絶望に満たされていた
彼は待っているが雨が降るのを見たことはない
いや、彼は雨が降るのを見ることはないのだろう
いつまでも思い出のままなのだろうか?
雨が降り始めたら感じるだろうか?
けど、隣に君のいない雨の日なんて
知りたくないし見たくもないんだ、あぁ。

そして今、少年は一日中座って絵を描く男になったが
髪を三つ編みにした少女はどこかに消えてしまった
そして、時間が物事を解決させたようだ
変える事なんて出来ない、雨は振り続けるし
雨が降るのを止めるなんて事は出来ないのだから

対訳

Once upon a time in the land of misty satin dreams there stood a house
And a man who painted nature scenes.
He painted trees
And fields and animals and streams
And he stayed and he didn’t hear the falling of the rain
No, he didn’t hear the falling of the rain

昔、霧のかかるサテンの夢の国に家があった
その家には自然を描く男が住んでいて
彼は木々や野原や動物や小川を描き
雨の降る音も聞かずに暮らしていた
いや、彼は雨の降る音が聞こえていなかった

In the forest green lived a girl who put her hair in braids and she sang
As she walked all about the wooded glades.
She was glad when the rain came falling on her face
And she sang, ’cause she didn’t mind the falling of the rain
No, she didn’t mind the falling of the rain
Will it always be the same as we recall?
Does it touch you when the rain begins to fall?
Ah, but I don’t want to know and I don’t want to see
Another rainy day without you lying next to me, ah.

新緑の森に髪を三つ編みにした少女が住んでいた
彼女は歌いながら森の空き地を歩き回っていて
雨が降り始めると喜び
顔が雨で濡れるのも気にせずに歌った 
いや、彼女は雨の降るのを嫌がらなかった
いつまでも思い出のままなのだろうか?
雨が降り始めたら感じるだろうか?
けど、隣に君のいない雨の日なんて
知りたくないし見たくもないんだ、あぁ。

High upon a hill far away from the dusty crowd is a boy
With his eyes on the ground, his head is bowed.
He’s a fool and his mind is filled with hopeless dreams
And he waits, but he will not see the falling of the rain
No, he will not see the falling of the rain
Will it always be the same as we recall?
Does it touch you when the rain begins to fall?
Ah, but I don’t want to know and I don’t want to see
Another rainy day without you lying next to me, ah.

人混みから遠く離れた丘の上には
頭を下げ地面に目をやる少年がいる
彼は無力で心は絶望に満たされていた
彼は待っているが雨が降るのを見たことはない
いや、彼は雨が降るのを見ることはないのだろう
いつまでも思い出のままなのだろうか?
雨が降り始めたら感じるだろうか?
けど、隣に君のいない雨の日なんて
知りたくないし見たくもないんだ、あぁ。

So now the boy becomes the man who sits and paints all day,
But the girl with the braids in her hair has gone away.
And it seems that time has brought things to an end.
Nothing’s changed, ’cause you can’t stop the falling of the rain,
Can’t stop the falling of the rain.

そして今、少年は一日中座って絵を描く男になったが
髪を三つ編みにした少女はどこかに消えてしまった
そして、時間が物事を解決させたようだ
変える事なんて出来ない、雨は振り続けるし
雨が降るのを止めるなんて事は出来ないのだから